株式会社キャリーオン 代表取締役COO 長森真希 長森真希さん 株式会社キャリーオン代表取締役COO 慶應義塾大学卒業後、Maersk Lineに入社しグローバルマーケットでの貿易業務に従事。 その後フリーランスの日英バイリンガルMC/アナウンサー・通訳として活躍。 2013年株式会社キャリーオンを設立。

 

〈起業するまでの経歴〉

私はカトリック系の小中高一貫の女子校出身で、父親の出身の大学に入学して、 部活のOBの繋がりで就職するという敷かれたレールを走ってきました。 今思うと、「人生をなめた大学生」だったと思います。 就職先は当時女子の最高峰だった「ある大手保険会社の一般職」か 「デンマーク赴任がある外資の会社」という選択肢があり、 外資を選んでデンマークに赴任しました。 ただ、英語オンリーの生活に挫折しまして、そのタイミングで「遅れてきた自分探し」みたいなのが来ちゃいました。 そこで、自分が何をやりたいのかを考えて考えて。 そしたら、「私は芝居がやりたかったんだ!」という結論にたどり着きました。 そのタイミングで両親が離婚したので、実家に戻って私も好きなことをしようと! 貯えもあったので、貯金を切り崩しながら26歳から劇団に所属して女優生活をスタートさせました。新人なのにいきなり最年長でしたが、そこから芝居を6~7年やりましたね。

――女優から今の仕事に変更するきっかけは?

努力したからって実を結ぶ世界では無いなと感じ、”好きなこと”と”出来ること”の違いを痛いほど知りました。でもずっと真面目にやってきたから、「芽が出そうもないから私辞める」とは言えず、結婚すれば人生仕切り直せるんじゃないかと考えたわけです。めでたく子供にも恵まれましたが、そんなわけで結婚生活はまもなく暗礁に乗り上げ、離婚することになりました。そのころに作ったのが今の会社です。

 

〈起業した理由〉

自分は再就職する札を持っていないなと思って。 女優をやっていたので社会人としてのブランクがありました。それでどうしようかなと思っていた時に、現在の共同創業者である吉澤の奥さんが友人だったことから今のビジネスアイディアの話を聞き、私もちょうど子供をかかえてママの悩みに直面していたためこれはニーズがあると思い、一緒にやることになったのです。

 

〈行なっている事業〉

●子供服のソーシャルクローゼット 「キャリーオン」 大切な子供服を譲り合うオンラインサービス。 着なくなった子供服をまとめてキャリーオンへ郵送、 キャリーオンが仕分け・アイロン掛けした状態でウェブサイトへアップします。 サイズアップ等、回転が速い子供服の特徴を生かし、買取の対価はポイント付与、ポイントを利用して“まとめ買い”でき、煩わしいお金のやり取りが発生しないのが特徴です。 (https://carryonmall.com/

 

●キャリーオンストア(リアルショップ) 家族連れ・子育て世代が多いショッピングモールに出店することで、 中古品に触れる機会が少ない子育て層にもアプローチします。 1点物により日々商品が入れ替わるのがリユースショップの特徴で、 ブランド子供服を中心に品ぞろえ、状態が良く安い子供服を沢山買える事をアピールし、来店頻度を上げることで商業施設の新しい集客に貢献していきます。 (https://corp.carryonmall.com/shop/

 

●オリジナルD2Cブランド「kinico(キニコ)」 ママを対象としたアンケート調査の結果と、実際にキャリーオンを利用しているママにインタビューし、本当に欲しい 色、必要とする素材、形、利用シーンを考慮したディテールの良さなど、徹底的に子どもを持つママの意見を取り入れ、「あったらいいね!」を形にした、高品質でリーズナブルな優秀インナー(下着)です。 (https://www.kinico.jp/smartphone/

 

●内閣府との「こども服みらいファンド」 自社の事業を通じた社会貢献活動にも力を入れています。 2017年10月に内閣府と提携しスタートさせた「こども服みらいファンド」は、政府が子どもの貧困対 策の一環として進めている「子供の未来応援基金」の寄付プログラムのひとつです。同ファンドのHPから申し込み、着られなくなった子ども服を寄付していただくと、弊社による査定額が「子供の未来応援基金」に全額寄付されるという仕組みです。 (https://kodomofukufund.jp/) 

 

●ママのためのソーシャルクローゼット「キャリーオン」 子供服だけでなくママの衣類も一緒にまとめてシェアでき、“まとめて送る”ことでママの負担が減るだけでなく、同じ年代の子を持つママのファッションもシェアできます。子供服と同様、レディース服もママの利便性を向上していきます。 (https://carryonmall.com/women

 

〈スタッフについて〉

弊社の構造として、資金調達や数字面などを担当しているCEOがいるのですが、それ以外は全員女性スタッフです。 商品が子供服なので、畳んだりアイロンがけをしたりするのと、創業当初はママが働らくことにこだわっていたので、ママしか採用していない状況でした。 現在はママから女性に広げた状態で、様々なステイタスの女性が生き生きと活躍しています。 段ボールの移動など、力仕事も結構あるので、弊社にフィットするような女心のわかる男性だったら、別に性別に拘っているわけではありませんのでウェルカムです!

 

〈求めている人材〉

やはり、気が合う人が良いです! 面白いことをたくさん言ってくれたらオフィスの中も明るくなるので嬉しいですし、 「自分がネタ」みたいなタイプはありがたいです(笑) どちらかというと、自分から情報発信を沢山して、周りの人たちと沢山絡む人が合っていると思います。

また、うちではいろいろなことをスタッフ自身に任せるスタイルなので、自分で考えて工夫して「○○してもいいですか?」「ここ、こうしたらもっと良くなると思うのですが。」みたいに、改善提案をしてもらえるとありがたいです!私は人間的に馬が合わなくてもアイデアが良ければ「やってみよう!」って喜んで採用するタイプの人間なので。言われたことができないのは問題外ですが、完全に受け身で言われたことしかしないのではなく、自発的に創意工夫をもって取り組んでもらえたら嬉しいですね。

あと、これはまじめな人に多いと思っているのですが、「自分で自分を型にはめている」タイプは難しいかもしれません。 自分で「ママだから」とか「女性だから」とか、「べき論」で無意識に規制をかけてしまっている女性って案外たくさんいます。それによってたとえば「子供を放っている悪い親」っていう枠組みを自分にはめちゃっているんですね。そういうタイプはいつまでたっても成長出来ないのでとても残念だと思います。ぜひそんな規制から自分を自由にしてステップアップしてもらいたいですし、そのための助力は惜しまないつもりです。

 

〈この先の展望〉

後悔しないようにやれることはやる! やらないっていう選択肢はないですね。やらないほうが恐ろしい。 こないだ別のインタビューで「夢は何ですか?」って聞かれて、 「後悔しないで死ぬことです」って答えたら、 「終わり方を夢ですっていう人は初めてです」って言われました(笑)

 

〈就活生・転職者へのメッセージ〉

ダメだと思ったらやり直したら良いし、思わなかったら続けて頑張ればいい! 誰でも、今からでもいつでもやり直せる! 一番良くないのは、この道は違うなと思いながら進み続けることと 次にこうしたら良いって分かっているのに行動しないことです。 なので目の前のことに真摯に向き合って、自分で人生を決断していってください! 今の転職希望者・就活生で、今の道が間違っていると思ったら、立ち止まって考えて、そして行動すれば良いと思います。この人生で何がしたかったとか、何が出来るかなんて死ぬときになってみないとわからないので、天職なんていつまでも探していても、時間の無駄です。そんなの、見つかるまでに人生終わっちゃうからね。 これを偶然読んだってことは、それはもう今の人生を振り返って、 必要なら行動するタイミングだということではないでしょうか。 是非、行動に移してみてください!